どうも、日本人は「方針」とか「目的・目標」とかを定めて、開示して、活動することに抵抗があるようです。
狩猟民族、農耕民族それぞれの血が騒ぐ? 不言実行が理想?
私も若い頃は、押しつけ、拘束される、監視されているような感じがして積極的ではありませんでした。如何様に説明されても、気持ちの中では詭弁と受け止めてしまい、自分を信用して自由にさせてもらった方が成果を上げられると思っていました。
立場が管理職となったころから、徐々に考え方が変わったようで部下には要求しましたが、依然として、上に対しては心の中では抵抗していましたので随分と身勝手だったんですね。
個々人がバラバラに活動しては、前に進まない、工数だけが増加して費用だけが嵩む、モチベーションは低下し、信頼関係は崩壊し、疑疑心暗鬼になり組織は崩壊することさえあります。少人数のときや短期間の場合を除いて、チームが同じ方向に向かって行くことが如何に仕事を成功させるために必須であるかが分かります。
集団社会に身を置くのであれば、組織として必ず守らないといけないルールの一つとして「躾」として身につけさせるしかないように思います。昨今、よき日本文化であった上司・先輩が部下・後輩を躾けるということが少なくなって来ているように思います。嫌なことは言わず、お節介せず放任し、良人ぶっていた方が気楽かも知れませんが、若いうちにしっかり教えることが、その人の将来のためになると実感します。
話しが少しそれましたが、組織やチームがベクトルを揃え、同じ目的・目標を共有し、同じ価値観を持つと鬼に金棒です。そのために可視化しておくのが、「方針」や「目的・目標」だと思います。
社是(会社の経営上の方針、主張)、行動規範(会社や社員の行動基準や手本)、行動指針(会社や社員が取るべき態度や進むべき方向を示したもの)、経営理念(企業活動を行う際の基本的な考え)、社員心得(社員が判断を下し行動する際の重要な基準)、クレド(CREDO)(「志」「信条」「理念」「お客への約束」)と同じようなものと考えてもよく、人間の知恵だと思います。
きちんと取り決め、実行すれば結果として、「三方よし」(近江商人の活動の理念を表す代表的な言葉で、「売り手よし、買い手よし、世間よし」)になる確率が高くなります。
最初は少し抵抗があるかも知れませんが、それぞれが、少しずつ我を通さず我慢して、相手を思う気持ち、理解する気持ちを持って、自分がなすべき行動を取れば、最後は必ず仲間も、自分もハッピーになる確率が上がると思います。
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