2012年3月9日金曜日

業務実態が「見える化」されていますか

  何年も同じ仕事のやり方で永遠に栄える会社はなく、業務プロセスを変化させていく仕組みを持たなければ、持続的成功可能な会社になりません。よいプロセスとして標準化し、実活用して成果を上げている企業は、常にプロセスを改善していると言われます。特に近年は世の中の変化が激しく、特にIT化においてグローバル化が進み、より一層情報の伝達が速くなっています。 芸術の世界でない限り自由競争の世の中では、一時の成功事例を継続していても、そう長くは優位性を保てません。

 長年、同じ方法で自分は仕事をしていると思っていても、実は自分自身が成長している訳ですから、慣れによる手抜きは困りますが、何らかの改善・改良がなされていると思います。どこかで、何らかの方法で、先を見据えて、「今の仕事」を「見える化」しておかないと仕事の改善が始まりません。

私などは、昔は「可視化」と言っていたものが、はやり言葉の「見える化」ということばに変わっただけですが、ことばが変わると「ありがたい新しい方法」と思いがちになります。しかし、「見える化」も「ISO」も手段であって、またお互い目的は同じであり、「ISO=見える化」と言っても過言ではありません。

どちらも「かけ声」だけでは成果を得ることができません。目指すものを決め、そして共有し、地道にくじけることなく、適切な方法を使って、実行すること、そして変化や停滞に対して改善努力を続けることで目標を達成できるのです。ISOではこれを「継続的改善」と称しています。

 「見える化」については、一般的には見える化したものを、鮮度よく、どのタイミングで見せるのか、どのように見せるか、見せた後どのように活用、発展させていくのか、また評価をどのようにするのかなどを、できるだけ早期に決めて、且つ共有することが、成功のポイントだと言われています。

とは言うものの、最初からあまり難しいことを考えると第一歩が踏み出せませんので、まず、「見える化」という言葉のもつ意味合いで始めることが重要です。投げ出すことなく、やりながら、知識を得て、学習し、実行状況をチェックし、必要なところは改善・改良するのがよいと思います。

その活動において重要なことは、その過程や活動状況をメモしていくこと、そして、少しずつ体系だったルールを決めることだと思います。

改善の効果、つまり利益を早く、多く得るには、やはり餅屋は餅屋ですので、専門家の手を借りた方がよいと思います。

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