2012年3月16日金曜日

MS規格を誤解なく理解するには用語の定義を理解するのが早道です。


規格で使用している言葉の意味・解釈は、国語辞書とは異なることが多いものです。ISO9001を初めとするマネジメントして務規格については、その大元となる用語の定義について記載されているのが、ISO9000です。ISO9000(品質マネジメントシステム一基本及び用語)については、例えば、ISO14001ISO27001ISO20000-1等他のマネジメントシステム規格においても、このISO9000の用語を引用していたり、関連がありますので、当該規格の理解もはかどると思います。


しかし、このISO9000の用語も、一般的な言葉でなく、分かりにくいものです。MS規格に関しては、日本規格協会が規格の国内委員会監修の解説書を出版していますので、用語についても分かりやすく解説しています。しかし、より深く、具体的に知るための近道はあまりなくやはり、多くの規格や参考文書を読破することが必要かと思います。


例えば、日本規格協会出版の各規格の解説本以外では、社団法人日本品質管理学会の「品質管理用語(JSQC規格 Std 00-001)」(定価2,500)や、日本規格協会出版の「医療の質用語辞典」(定価3,150)も基本的な解説が多く医療関係以外の方にもお薦めです。


ISO14001に関しては、ISO14050JISQ14050)があります。

ISO27001ISO27002に関しての用語は、JIS化はされていませんが、ISO27000(情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-概要及び用語)があります。

ISO20000-1ISO20000-2に関しては、ITSMFjapanからITサービスマネジメント用語集 ITIL V3(定価1,500)に使用用語の解説があります。



MS規格を誤解しないこと、振り回されないことが大切です。

企業・組織に役立ってこそ、MS規格です。
不思議なもので、企業・組織の成長、業容拡大、成熟度に応じて、MS規格そのものは変わらずとも解釈・理解が変化することで、結果として規格の活用がより進化していくように思います。

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