2012年4月16日月曜日

QMS:規格4 品質マネジメントシステム 4.1一般要求事項


ISO9001の規格要求事項である項番4~8までの総括といえる内容です。 

ISO9001規格は、マネジメントシステムに関する要求事項で構成されています。各者固有の「本業、生業」については、この規格の汎用性から具体的な要求は書けず、普遍的なことがらについて抽象的な表現となっています。また、マネジメントシステムに関しても、最小限のことがらですので、多くの企業・組織にとっては、極々当たり前のことがらばかりだと思います。 

よく、規格の要求事項は、当社のどの行為に当たるのか探す方がおられますが、気持ちは分かりますし、何らかのタイミングでは捜し物を見つけようとするものです。メモ程度に控えておくことは必要です。(何事も、必要であろうと思われる程度の見える化は必要です。) 

本来は、自社の現在の仕事の流れ、繋がりを、「誰が、何を、いつ、どこで、なぜ(どんな目的で)、どうやって、いくらで」(5W2HWhoWhatWhenWhereWhyHowHow Much)やっているかをまず整理することから始めます。この洗い出しの途中で、不具合、不思議なところがあれば、調査の漏れ、間違い(聞くべき人を間違えた)、思い込み・勘違いでないかを確かめて、それでも実態であれば、メモして最後まで完成させることが大切です。この状態を現状「As-Is」と呼び、メモの内容をよく吟味して有るべき姿(実現可能な改善案:決して理想の空論でないもの)「To-Be」は、この後に関係者の合意をとりながらおこないます。 

この時の視点や確認事項が書かれたものが、規格4.1項であり、その結果を文書化したものが品質マニュアルや品質関連文書と総称する「見える化」した結果です。 

規格は当初アングロサクソン人が中心となって作成していたという経緯もあり、トップダウン思考ですので、最初に結論なりまとめを書いていると考えてください。現在は、アングロサクソンでない方も規格作成には多く関与されていますが、合理的な思考ということで、規格書はこのような構成が多いようです。 

規格項番の二桁目、三桁目が「1」のもので「一般」とあるものは、それ以降の関連項番の概要や、文書、記録のことを記述していることが多いです。

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