ISO9001の理解や活用のパターンを大きく分けると、日本のTQC/TQMをベースにしている人々と、経営・業務改善をベースにしている人々に分けられます。前者は「品質管理」、「製品の品質保証」、「標準化」やQC7つ道具を屈指して、いわゆる「製品品質のプロ」と言える方々です。
規格の解釈は厳格で、ISO9001は「製品の品質保証」を核とした規格であるという世界観を持っています。後者は規格の解釈は大らかで、如何にISO9001を担いだQMSで利益を出すか、顧客満足をシステムとして継続していくかに関心があるように思えます。
後者は、ISO9001を経営のツールとして用いようと考えますので、「作業・仕事の質」、「会社・組織としての品質保証」、「他のMSとの連携・複合化」や各種経営分析手法を用いるのが得意で、いわゆる「プロセス改善のプロ」と言えると思います。
私の知人・友人や業界人を見ているとなんとなくこのようなパターンに思えます。
どちらが正しいか、会社の役に立つかではなく、会社によって、経営戦略・戦術或いはおかれた環境で異なりますので、ISO9001の位置づけを明確にすれば何の問題もありません。規格に使われるのではなく、規格を旨く使うことがよいと思います。
このブログは、どちらかというと後者の視点での規格の解釈が多くなると思います。異論があっても、「こんな風に考える人もいるのか!」と新たな発見として見て頂くとありがたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿