各部署、階層で実施している品質をマネジメントするために以前に決めた現行システムが、現在の状態(組織や組織が行っている業務、環境などの変化等)と比べて、
・目的に対して適切であり続けているのか
・使用している方法が妥当であり続けているといえるか
・その成果(アウトカム)は目的に対して適切であったのか
という観点で定期的にレビューし,評価し、必要な処置を取ることをトップマネジメントに求めています。
5.6.1 一般は,結構可愛そうな条項で,マネジメントレビューに関しては,一番肝心な「目的」が記述されているにもかかわらず,読み飛ばし,MRのインプットとアウトプットの項目に何か書かれて居れば,「MR」はよいと思われている傾向があります。
MRは経営者自らおこなうことに関する要求ですので,非常に大切です。事務局の作文で,印鑑だけあればよいものではありません。
MRの記録に関して,JISでは,「マネジメントレビューの結果の記録は,・・・」となっていますが,ISOはMRで,「なにがどのように議論されたのか,なにが決まったのか,決まらないものはなにで,それは誰が今後どう行い,報告するのか」等のMRでのレビュー内容(顛末)の記録を求めています。
一番肝心なのは,規格は日常的な監督は組織の報告、検討に任せ、MRは日常的な変化の裏に潜む制度的な「悪さ加減」をレビューすることを経営者に求めていることです。このような全社を大所高所から見て,収集した各種データから,自社のシステムの善し悪しをみることができるのは,「経営者」しかいない,言い換えれば,それが分からないようでは経営者としての能力が不足していると言えるぐらい重要なことを言っています。
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