規格の要求としては,
a)製品を実現するために必要な品質目標と要求事項を明確にします。「品質目標」は,箇条5.4.1でトップマネジメントに対してコミットすることを求められている担当部署,階層で明確化させた製品目標のことで,「要求事項」についてはその「目標」に対しての許容限界のことです。(品質目標と要求事項がごっちゃの企業が多いです)
b)当該の製品を実現するためにどういうプロセスを確立するのか,それを稼働するためにどのような文書類を確立する必要があるか明確にし,また,稼働のためにどういう資源が必要かを明確にします。
c)その製品のためにどういう検証,妥当性確認,監視,測定,検査,試験活動が要求されているか,そして,製品の合否を判定する基準はどうあるべきかを明確にします。
d)製品実現のプロセスが要求された条件を満たし,製品実現プロセスで生み出された製品が要求事項を満たしていることを実証するために,どういう記録を取るべきかを明確にします。